【三之亟】の見どころ紹介(木製玩具編)

2025.01.18

いつも三之亟をご利用いただきまして、
ありがとうございます。

前回の紹介に続き、今回は館内にございます「木製玩具」についてのご紹介です。

木製玩具とは…
木で作られた、昔の子供用のおもちゃ(玩具)です。
でんでん太鼓やヨーヨー、けん玉など、様々な形や特徴を持つものがございます。

It’s a wooden toy for children.
Examples include “DendenDaiko”, “Yo-Yo” and “Kendama”.



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●でんでん太鼓(DendenDaiko)
日本古来の子供の玩具。主に子守が赤ん坊をあやす時などにも使われた。豆太鼓ともいう。

持ち手を片手で持って振り回し、太鼓の部分の面に交互に玉を振り当てて音を鳴らす。

●けん玉(Kendama)
「けん」と「皿胴(さらどう)」、それに「玉」の組み合わせ。
「皿胴」の両側は大皿と小皿となっており、「玉」が約40センチメートル(約16インチ)の糸で結ばれています。

フランスの「ビル・ボケ(Bilboquet)」
けん玉は日本で生まれたかのように思われがちですが、実はそうではなく、いろいろな説があり、
16世紀のフランスで生まれたという記録があるそう。
「ビル・ボケ(Bilboquet)」と呼ばれており、ビルは玉、ボケは小さい木のことで、
木で作られた小さな玉で遊ぶという意味だったようです。

日本には江戸時代中期の1777年〜1778年ごろに「ビル・ボケ」が伝わったと言われ、お酒の席の遊びとして
大人たちが楽しんだと言われ、失敗したらお酒を飲まされたそうです。

日月ボール
明治時代(1868年〜1912年)の1876年、日本の行政機関の1つであった当時の文部省(現在は文部科学省)が
出した児童教育解説書に、けん玉が紹介され、次第に子どもたちの間で行われるようになりました。
大正時代(1912年〜1926年)の1919年に今のけん玉の元になった「日月ボール」というものが発売。
玉を太陽(日)に見立て、三日月のような形に浅く作った皿で受けることから、「日月」と名づけたとのこと。
これが大ブームとなり、昭和時代(1926年〜1989年)初期にかけて、いろいろなけん玉が現れました。

けん玉は世界各地にあり、
英語でカップ・アンド・ボール(Cup and Ball)、
フランス語でビル・ボケ(Billeboquet)、
ドイツ語でクーゲル・ファング(Kugelfang)というそう。

●ヨーヨー(Yo-Yo)
ヨーヨーの歴史は古く、古代ギリシャでは紀元前500年時点で今のヨーヨーの構造に似た玩具が登場していました。
ヨーヨーはその後の交易を通じてアジア、ヨーロッパへと広まり、世界で親しまれる玩具となり、
日本には江戸時代中期に中国から長崎へと伝わり、全国へと広まった。

日本では、ヨーヨーは数回にわたって大ブームを巻き起こしました。
1回目は1970年代で、米国のラッセル社がコカ・コーラとのコラボレーションヨーヨーを発案し、
それを使ったキャンペーンを行ったことで、ヨーヨーが爆発的に流行。
二回目は1980年代で、ドラマ「スケバン刑事」の影響により、ヨーヨーの人気に再び火が付きました。
最後は1990年代、玩具メーカーのバンダイが「ハイパーヨーヨー」というオリジナルブランドの
ヨーヨーを発売し、大変な人気を博しました。

現在でも、遊び道具としてだけでなく技術を競い合う競技大会が開かれるなどしています。
このように、ヨーヨーは古くから現代に至るまで長きにわたって親しまれてきたのです。
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是非当館にてご覧くださいませ。

赤倉温泉 湯守の宿 三之亟